- 2025年2月10日
マンションを購入すると決めたとき、私は最初から「中古マンションを買おう」と決めていたわけではありませんでした。
新築でも中古でも、自分の希望条件に合う物件ならどちらでもいい。
広さや間取りについても、最初から明確な基準があったわけではなく、1LDKでも2LDKでも、予算やほかの条件が合えばいいと考えていました。
そのころ住んでいた賃貸マンションは、2LDKで70㎡近くありました。
それもあり、せっかく家を買うなら、できるだけ広い方がいい。
猫2匹と暮らすことを考えても、広さには余裕があった方がいい。
築年数が多少古くても、自分好みにリフォームすればいいのではないか。
そんなことを考えながら物件を探していました。
また、住宅ローン控除のこともあり、できれば40㎡以上のマンションを購入したいとも考えていました。
ところが、新築・中古を含めて約30件の物件を見るうちに、私がマンションに求める条件は少しずつ変わっていきました。
最終的に私が購入したのは、36㎡・1LDK・築8年・駅徒歩5分の中古マンションです。
それまで住んでいた賃貸マンションの、ほぼ半分の広さです。
当初希望していた「40㎡以上」という条件にも届いていません。
それでも、私はこのマンションを選びました。
この記事では、新築と中古の両方を検討した私が、物件探しをする中で何を優先し、どのように条件を絞っていったのか。そして、なぜ最終的に36㎡の中古マンションを選んだのかを振り返ります。
これからマンションを購入する方が、「新築と中古、どちらがいいんだろう?」「何を基準に選べばいいんだろう?」と考えるときの参考になればうれしいです。
新築と中古、最初はどちらでもよかった

マンション探しを始めた当初、私は新築か中古かにはそれほどこだわっていませんでした。
物件を探しながらネットで情報を集めていると、
「新築は広告費なども価格に含まれているため割高で、購入後は資産価値が下がりやすい」
「中古なら、実際の管理状況や住民の口コミなども確認しやすい」
といった意見もよく目にしました。
それでも私は、最初から新築か中古かを決めて探す必要はないと思っていました。
予算の範囲内で、自分の希望する条件を満たしているのであれば、新築でも中古でも構わない。
そのため、実際に新築マンションも見に行きました。
新築マンションに感じた魅力
実際に新築マンションを見ると、やはり新しい家ならではの魅力があります。
キッチンや浴室などの設備は新しく、内装もきれいです。
中古マンションのように、購入後すぐに水回りを交換したり、設備をリフォームしたりする必要も基本的にはありません。
修繕積立金についても、私が当時見ていた物件では、新築や築浅のマンションの方が比較的低く設定されているケースがありました。
マンションを購入すると、住宅ローンだけではなく、管理費や修繕積立金も毎月支払うことになります。
そのため、購入当初の毎月の支払いが抑えられることにも魅力を感じました。
ただし、これは後から分かったことですが、購入時の修繕積立金が安いからといって、その金額がずっと続くわけではありません。
実際、私が購入したマンションも、その後、管理費・修繕積立金が値上がりしています。
このことについては、別の記事で詳しく書きたいと思っています。
私が新築を選ばなかった理由は「条件」と「時間」
新築にも魅力を感じていた私が、最終的に新築を選ばなかった理由のひとつが、引っ越しまでの時間でした。
当時住んでいた賃貸マンションは建て替えが決まっており、私は2023年3月までに退去しなければなりませんでした。
ところが、マンションを購入すると決めたのは2022年12月。
新築マンションの場合、気に入った物件があっても完成や引き渡しが数か月先ということがあります。
私の場合、「2023年3月までに引っ越せること」も重要な購入条件でした。
また、実際に検討した新築マンションも、エリアや眺望、周辺の街並みなどを含めると「ここに住みたい」と思える決め手がありませんでした。
つまり私は、
「中古の方が新築よりいい」と考えて中古を選んだわけではありません。
予算や立地、希望条件、そして引っ越し期限まで含めて探した結果、中古マンションの方が選択肢が多かったのです。
新築と中古、実際に比較して感じた違い
実際に新築と中古の両方を検討してみると、それぞれにメリット・デメリットがあり、単純に「どちらがお得」とは言えないと感じました。
私が物件探しの中で比較していたポイントをまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | 新築マンション | 中古マンション |
| 価格 | 同じエリア・広さなら高くなることが多い | 築年数や状態によって価格差が大きい |
| 設備・内装 | 新しく、そのまま住みやすい | 築年数や状態によって差が大きい |
| リフォーム | 基本的に大規模な工事は不要 | 物件の状態によって、壁紙・水回り・床などのリフォームが必要 |
| 立地・物件数 | 希望エリアに新築があるとは限らない | 既存物件から幅広く探せる |
| 実物の確認 | 未完成の場合は実際の部屋を確認できないことも | 日当たりや眺望、室内状態などを確認しやすい ※入居中の場合は確認しにくい部分もある |
| 仲介手数料 | 売主から直接購入する場合は原則不要 | 仲介会社を利用する場合は発生 |
| 消費税 | 建物部分には原則として課税 | 個人が売主の場合は原則非課税 |
ただ、物件価格だけを見て「中古の方が安い」と考えるのも違うと思いました。
中古マンションを何件も見ていると、リフォーム済みの物件もあれば、ほとんど手を入れずに売り出されている物件もあり、状態によって価格にかなり差がありました。
実際、私が見た中古マンションの中には、購入価格は安くても、壁紙だけでなく、水回りや床などのリフォームが必要な物件もありました。
不動産会社の担当者に確認すると、リフォームには300万円以上かかると言われました。
私はDIYが好きだったので、こうした物件を購入して、自分好みにリフォームすることも考えました。
ただ、私には2023年3月までに賃貸マンションを退去するという期限があり、購入後に大掛かりなリフォームをしてから引っ越すだけの時間がありませんでした。
そのため、リフォームが必要な中古マンションは候補から外れていきました。
「物件価格」だけではなく、「購入して住み始めるまでにいくらかかるのか」。
中古マンションを選ぶときには、そこまで含めて考える必要があると感じました。
中古マンション選びで考えた「20年後の築年数」

中古マンションを何件も見るうちに、築年数についても考えるようになりました。
最初は、築年数が多少古くても、価格や広さなど、ほかの条件が良ければいいと思っていました。
ただ、私は数年前に転勤を経験しており、今後また転勤する可能性もありました。
これから先、ライフスタイルがどう変わるかも分かりません。
そのため、マンションを購入しても「ここに一生住む」ではなく、将来売却することも視野に入れて物件を選びたいと考えました。
そこで気になったのが、
「自分がこのマンションを売るとき、築何年になっているだろう?」
ということです。
たとえば、築20年のマンションを購入して20年住めば、築40年になります。
もちろん、実際に売れるかどうかは立地や管理状態などにも左右されますが、築40年くらいまでなら、将来売却する選択肢も残しやすいのではないか、と当時の私は考えました。
将来売却することを考え、築20年以内をひとつの目安にして物件を探すようになりました。
最終的に購入したマンションは築8年でしたが、最初から「築10年以内」と決めて探していたわけではありません。
いろいろな築年数の中古マンションを見たことで、「今、築何年か」だけではなく、「自分が売りたいと思う頃に築何年になっているか」まで考えて選ぶようになったのです。
築20年以内に絞ると、選べる広さも変わった

築20年以内をひとつの目安にして探すようになると、候補になる物件はかなり絞られました。
同じ予算であれば、築年数が古いマンションほど部屋は広く、新しいほど狭くなります。
私は1LDKか2LDKかには、それほどこだわっていませんでした。
予算やほかの条件が合えばどちらでもよく、同じマンションを買うなら、できれば広い方がいいと思っていたくらいです。
ただ、広さを優先すると、どうしても築年数の古い物件が増えていきます。
将来売却する可能性を考えて築20年以内をひとつの目安にしたことで、改めて物件を選ぶ条件の優先順位を見直すようになりました。
そこで、間取りにはこだわらず、40㎡以上をひとつの目安にして探すことにしました。
40㎡以上を目安にした理由は、猫2匹と暮らすことを考えて、ある程度の広さが欲しかったからだけではありません。
もうひとつ意識していたのが、住宅ローン控除です。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して一定の条件を満たす住宅を購入した場合に、年末の住宅ローン残高などに応じて所得税などの負担を軽減できる制度です。
私がマンションを購入した2023年当時も床面積などの要件があり、できれば住宅ローン控除を利用したかったため、40㎡以上をひとつの目安にしていました。
そのため、間取りは1LDKでも2LDKでも構わない。
ただ、**「築20年以内・40㎡以上」**はできれば満たしたい。
物件を見ていく中で、このあたりが私の基準になっていきました。
※住宅ローン控除の適用条件は、住宅の種類、床面積、所得、入居時期などによって異なり、制度も変更されています。最新の条件は国税庁などでご確認ください。
将来売るなら「どんな人が買うか」も考えた

将来売却することを考えるようになってからは、築年数だけではなく、
「この先、どういうマンションに需要があるのだろう?」
ということも考えるようになりました。
物件を探していて感じたのは、一人暮らし向けのマンションが思っていたより少ないことでした。
どちらかというとファミリー向けのマンションが多く、「やはり広いマンションの方が将来も需要があるのかな」と考えたこともあります。
一方で、内覧した物件の中には、広い部屋に住んでいたけれど、一人暮らしになったことをきっかけに、もう少しコンパクトな部屋へ住み替えるために売却を決めたという売主さんもいました。
私自身も一人暮らしです。
これから10年、20年と経てば、一人暮らしの人は今以上に増えていくのではないか。
そう考えると、必ずしも広いマンションだけが売りやすいわけではなく、一人で暮らしやすいマンションにも需要があるのではないかと思いました。
実際に探してみると、駅から近く、築年数も比較的新しい1LDKはそれほど多くなく、むしろ、ほとんどありませんでした。
便利な立地にある1LDKなら、自分が暮らしやすいだけでなく、将来売ることになったときにも需要があるのではないか。
物件を探すうちに、私は「自分が住みたいか」だけではなく、**「将来、誰かが買いたいと思う物件か」**という視点でもマンションを見るようになりました。
ただ、この時点でも40㎡以上という条件は残していました。
ところが、最終的に購入したマンションは、その条件から外れる**36㎡**でした。
それでも36㎡・築8年の中古マンションを選んだ理由

最終的に購入したマンションは、36㎡・1LDK・築8年・駅徒歩5分。
広さだけを見れば、当初考えていた条件からは外れています。
それでも購入を決めたのは、私にとって広さよりも優先したい条件がはっきりしていたからです。
購入したマンションは築8年と比較的新しく、室内もきれいな状態でした。
入居前に行ったリフォームは、壁紙の張り替えだけです。
中古マンションではありましたが、購入後すぐに水回りや設備を交換する必要もなく、私が新築に感じていた「そのまま住み始めやすい」というメリットにも近い物件でした。
駅から徒歩5分で、希望していた住環境にも合っていました。
36㎡とコンパクトですが、1LDKで、シューズクローゼットやトランクルームなどの収納もありました。
間取りも、私が希望していたカウンターキッチンです。
もちろん、40㎡以上あればもっと良かったと思います。
でも、広さを優先して築年数や立地を妥協するよりも、自分が暮らしたいと思えることと、将来売ることも考えられることの両方を優先したいと思いました。
それまで住んでいた70㎡近い2LDKから、36㎡への引っ越しです。
数字だけを見れば、ほぼ半分の広さになります。
それでも内覧したときには、「ここなら暮らせる」と思えました。
物件探しを始めたころは「同じ買うなら広い方がいい」と思っていましたが、たくさんの物件を見て優先順位を見直したことで、広さは私にとって一番優先したい条件ではないと分かったのです。
新築か中古かより、自分が何を優先するか
マンションを探し始めたころの私は、新築か中古かにも、1LDKか2LDKかにもそれほどこだわらず、できれば広く、40㎡以上がいいと考えていました。
築年数が古くても、安く購入して自分好みにリフォームするのもいいと思っていました。
でも、実際に物件を見る中で、少しずつ優先順位が変わりました。
3月までに引っ越せること。
購入後に大掛かりなリフォームが必要ないこと。
将来売る可能性も考えて、築年数が古すぎないこと。
駅から近く、自分が暮らしたいと思える場所であること。
そうやって条件を整理していった結果、最終的に選んだのが36㎡・1LDK・築8年・駅徒歩5分の中古マンションでした。
マンション探しを始めたころは、最終的に36㎡のマンションを選ぶとは考えていませんでした。
でも、実際に多くの物件を見たことで、自分にとって何が大切で、何なら妥協できるのかが分かりました。
新築と中古のどちらがいいのかは、その人の予算やライフスタイル、購入するタイミングによっても変わると思います。
私の場合は、「中古マンションを選んだ」というより、自分の条件に優先順位をつけていった結果、今の中古マンションにたどり着いたというのが一番近い気がします。